書籍のタイトルについて
正直に言うと、タイトルに「発達特性」や「発達障害」といった言葉を入れることには、最初は迷いがありました。
私がずっと伝えたいと思ってきたのは、診断名やラベルではなく、
「目の前のこの子が、何に困っていて、何を感じているのか」
そこに目を向ける関わり方だからです。
だからこそ、この言葉を入れない選択も最後まで考えていました。 ただ、出版社の方と何度も話を重ねる中で、 「この本を、必要としている人の手元に届けるためにはどうするか」 その視点を、あらためて一緒に考える時間がありました。
・私のことをまだ知らない方。
・本屋さんで、たまたまこの本を手に取る方。
そういった方にとって、 「これは自分に関係のある本かもしれない」 と、立ち止まってもらうための言葉として、このタイトルが必要だという出版社さんの考えでした。
私が目指しているのは、たくさんの子どもと、周りの大人が笑顔になれる世界です。
その世界に、少しでも近づくために。この本が、必要としている人のところへ、ちゃんと届くように。
その想いから、出版社の意向も受け止め、このタイトルに決まりました。
とはいえ中身は、 障害種の説明はありません。
障害名が並ぶことも、ほとんどありません。
ただ、
「この子は、なぜこんな行動をするのだろう」
「どう関われば、この子は少し楽になるのだろう」
そんな問いに、現場で悩み、立ち止まり、失敗し、後悔してきた私なりの答えを、一つひとつ丁寧に綴っています。
もし、
「この考え方を、誰かに届けたい」
「こんな関わり方があることを、もっと知ってほしい」
そう感じていただけたら、ぜひ、手にとっていただけると嬉しいです。
そしてもし可能であれば、大切な人や、思い浮かんだ誰かの分も、一緒に予約していただけたら、とても心強いです。
2026年2月
そうくる先生
