日々子どもと関わる中で、
「子どもがなかなか落ち着いてくれない」
「思った通りに動いてくれない」
とストレスを抱えて困っていませんか?
本記事では、子どもとの関わりの中でストレスを感じないようにするにための方法についてお届けします。
「もっと楽に子どもと関わりたい」
と感じられている方は是非ご一読ください。
目次(タップでジャンプ)
子育て・学級経営でのストレスが溜まる原因と考え方
私は、特別支援学級の『自閉症・情緒級』を何度も受け持ってきました。
受け持ったばかりの頃は、思うように子どもが落ち着いてくれずに私もイライラすることが多かったです。
その日その日をなんとか過ごすのがやっとの状態。
元々クラスには落ち着きのない子が多かったですが、私の様子を見てさらに落ち着かなくなるという悪循環でした。
子どもはもちろんそうですが、私もかなり辛かったです。
しかし、子どもとの関わり方を様々な方法で勉強しながら、子どもと日々関わる中で、ストレスをほとんど感じないようになりました。
今回はそのような秘訣をお届けします。
ストレスを溜め込まない秘訣
様々なタイプの子を受け持っていたときに
「よくそんなに落ち着いて日々子どもと関われているね」
と色々な人に言われました。
それには秘訣があります。
その秘訣とは、『子どもに期待をしない』です。
期待するのは当然
子育てをしているパパママ、学校で子どもと関わりのある先生方は、
・子どもに成長して欲しい
・こうなって欲しくはない
といつも期待していると思います。
それは当然のことだと思います。
大切な子であればあるほど期待するでしょう。
しかし、期待をすればするほど、子どもが期待通りにならなかったときに相当なストレスを抱えているはずです。
「期待しない大人がどこにいるんだ」
と思われたかもしれませんが、
正確には、「今は期待しなくていい」です。
それはどういうことかというと、『子どもにとっての良い環境』を作りさえすれば、いずれ成長していってくれるからです。
詳しくお話をしていきます。
子育て・学級経営でのストレスの発散方法【根本から解決】
子どもにどういった表れを望むのか?
ここで一つ質問です。
皆さんは子どもに対して、
B:子どもがその行動に対して納得し、前向きに動いて欲しいですか?
どちらを望むかにもよりますが、Bなのであれば価値観を押し付けない方がいいです。
納得して動くのは子どもです。
大人が納得するために動かせている状態なのであれば、子どもは気持ちよく動いてくれません。
ここでBのお気持ちがある方であれば、次の2つのことを実行していただければ日々のストレスは解消していくはずです。
①子どもの全ての言動には理由があることを知る
子どもが
・イライラするのも
・姿勢が乱れるのも
・宿題をやらないのも
全てには理由があります。
そう言った一つ一つの言動を、子どもも好きでやっているわけではありません。
そして、子どもはできるならどのような取り組みにも「頑張ってやりたい」と、いつも思っています。
それでもできないのには、その子なりの理由があります。
なので子どもの言動に対して、
「どうしてそんな風にするんだ!」と怒る必要がありません。
怒ったところでその子には響きません。
もっとお得な考え方があります。
どういう風に考えるのかというと、
「なぜこの子はこんな言動になるんだろう?」と分析をすることです。
この考え方が次の②に活きます。
②良い環境を整えておけば、子どもはいずれ勝手に成長する
子どもにとっての良い環境作りとは次の2点です。
1:子どもの困り感を減らしてあげる
私たち大人がやれることは、子どもの成長を止めないようにしてあげることです。
先ほどもお伝えしたように、子どもはいつも「頑張りたい」と思っています。
「それでも頑張れないのはなぜだろう?」
「なぜこんな言動になるんだろう?」
と子ども目線に立って考え、その子の抱えている困り感を見つけてあげて、一つ一つクリアしていってあげれば良いです。
2:大人の価値観を押し付けない
そして、もう一つ大事なことは、大人の価値観を押し付けないことです。
大人は子どもに対して様々な「◯◯であるべき」という価値観を抱いています。
私もこれらのことを疎かにして良いとは思っていません。
「姿勢はこうすると綺麗だよ」とまだ知らない子に対して正しい方法を伝えるのは良いと思います。
できている子を認めてあげるのも良いと思います。
しかも子どもにとっては、
・それを行うことの良さだったり
・『良い、悪い』の基準がだったり
が分かりにくいこともしばしばです。
そしてその子も、その行動の良さを知っているのに何度も求められるのはただ辛いだけです。
「姿勢が正しくないだろ」
「みんながやっているのだからやりなさい」
「挨拶の声が小さい」
と大人の価値観を押し付けると、子どもはどう感じるでしょうか?
姿勢が正しく保てないのも、みんなの輪の中に入れないのも、その子なりの理由があります。
それを無視して、大人の意見を伝えたところで
「僕には無理なんだよ」「ほっといて欲しい」「黙ってくれ!」と感じるでしょう。
しつこく求められれば求められるほどに、イライラしたり、泣いたり、ふさぎ込んでいくでしょう。
子どもは頑張りたいけど、頑張れない理由があるからです。
なので、子どもにとっての良い環境作りは
・困り感を減らしてあげること
・価値観を押し付けないこと
が大切です。
この2点を続けていけば子どもは自ずと成長していきます。
それを私たち大人は知っていれば、子どもの一つ一つの言動に対して期待する必要がなくなります。
子育て・学級経営でストレスが溜まる『悪い流れ』と発散できる『良い流れ』
ここで、
・子どもに期待しすぎて起きてしまう『悪い流れ』
・先程の秘訣の通りに関わることで得られる『良い流れ』
をお伝えします。
悪い流れ
という負のループです。
誰にとってもメリットがありません。
良い流れ
まとめ
・頑張れないのは必ず理由がある
・理由を探り、困り感を減らしてあげる
・大人の価値観を押し付けないで、子どもの価値観を尊重する
子どもは常に頑張りたいと思っています。
子どもにとっての良い環境とは
・困り感がなく、本来の力が出せる環境
・納得できない価値観を押し付けられることなく、伸び伸びできる環境です
この2点がある程度保たれていれば、子どもは自然と頑張って取り組める日が来ます。
そう思って日々接すれば、大人のストレスもだいぶ緩和されるのではないでしょうか♪
具体的な良い環境づくりは今後も発信していきますね。
最後までご覧いただきありがとうございました。