あなたの周りに、こんな子はいませんか?
・順番を決めても守らない子
・「順番を守らない子」が許せなくてイライラする子
何度伝えてもなかなか子どもが守らないと、対応している大人も疲れてきますよね。
時にはイライラしてしまったり。。。
そこで今回は、順番を守れない、それを許せない子に効果的な関わり方をお届けします。
実際に私がこの方法を実践することで、子どもだけでなく私自身が楽になりました。
学校や家庭で悩まれている方、ぜひご覧くださいね。
目次(タップでジャンプ)
順番が守れない、それを許せない子への効果テキメンな関わり方
なかなか上手くいかない順番トラブル
初めて特別支援学級を受け持ったときの話です。
先ほどもお伝えした通り、
・順番を決めても守らない子
・「順番を守らない子」が許せなくてイライラする子
様々な子が居て、日々大人も子どももモヤモヤしていました。
当時私がやっていたこと
例えばこのような関わり
↑順番を操作する
↑ペナルティを与える
↑表を使って視覚的に説明
でも、問題は解決しませんでした。。
結局、こちらまでイライラして叱って 空気が悪くなる一方。
今回は、このような問題を解決するための 『取っておきの解決策』をご用意しました。
なぜ順番でトラブルが起きるのか?
そうくる先生の考察
先ほどのような
・順番を守らない
・そんな子を絶対許せない
このような子は、
・「一番にやることが最も素晴らしい」という先入観がある
・やりたい気持ちが抑えられない
など、
自分の気持ち > 周りへの配慮
となっている可能性があります。
「譲る」ことの価値観を高めてあげる
こういった自分の気持ちが優先される子は、「譲る」ことへの価値観が低いため、譲る選択肢がありません。
こういう子には、「譲る」ことの価値観を高めてあげることが大切。
結果的に、順番に対して固執する気持ちも和らいでいきますよ♪
『順番を守らない子』・『それを許せない子』へのとっておきの解決策
具体策①順番を決める前
子どもにこんな提案をします。
学校なら
教師:「今から順番を決めるけど、『私はあとでいいよ!今回は譲るよ』という人はいますか?」
すると、何人かはいる中で1人は「いいよ」と言ってくれる子が出てきます。
(出てこなければ次の機会にしましょう)
こういう言葉を日々かけておくことが大切です。
家庭なら
兄弟相手にも同じように声をかけてあげましょう。
学校に比べて数が少ない分、「私、譲ってもいいよ」となりにくいですが方法はあります。
大人に、譲る役になってもらいましょう。
・ママ
・おじいちゃん
・おばあちゃん
どなたでもいいです。
事前に譲る役をお願いしておきましょう♪
譲るときは、「はーい!パパ譲りまーす!」と子どもに分かりやすく言うと良いです。
価値付けが大切
ご家族も忙しいので毎回は難しくても、こういう関わりを定期的にやることが大切です。
そして、譲れたその子には、とびっきり価値づけをします。
大人:「嬉しいなぁ。そうやってイイよって言ってくれる人がいるから、いつも問題なく順番が決められるんだよね。あなたのような優しい子がいてくれると安心するよ。」
その子だけでなく、譲れなかった子の心にも少しずつ、
「譲るのもなんだか良さそうだな」という感覚が芽生えてきます。
こうやって「譲ることって素敵だな」 という価値観が育まれていきます。
「譲りなさい」と強制的に伝えても 「譲る価値」はなかなか育まれませんね。
宿題、定期テスト廃止。固定担任制も撤廃。服装・頭髪検査はおこなわない。
公立中学校とは思えない数々の学校改革で注目を集める
千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長が、
子育ての「当たり前」について考えてみたのが本書です。
本書には、麹町中でなくても実践できる、子育ての心構えを詰め込みました。
読むのではなく、聞くことができる AmazonのAudible をオススメします。
オーディブル版の【麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること】はコチラ
具体策②取り組み後
順番を決めて実際に取り組んだ後に、さらに価値付けをします。
学校なら
先生:「今日は〇〇さんが、みんなに『譲るよ。いいよ。』って言ってくれました。
そのおかげでみんなが気持ちよく過ごせました。〇〇さんありがとうね。」
家庭なら
家庭でも同じようにできます。
ママ「さっきパパが、あなた達に『譲るよ。いいよ。』って言ってくれたね。そのおかげでみんなが気持ちよく過ごせたね。パパありがと♪」
「カッコいいな」なんて言葉を 付け足してもいいですね。
こんな変化が!
このような関わりを日々続けることで、1人、また1人と「譲るって素敵なことだな」と 感じられる子が増えていきます。
諦めず、日々価値づけを繰り返しましょう!
少しずつ譲れる子が増えてきて 段々改善していきます
「少しずつ価値観が養われていく」 ということです♪
順番のトラブルが予測できるとき
ちなみに、このまま順番を決めてやらせると 「またトラブルが起こるかも」 と、予測できるときってありますよね?
事前にこう伝えてあげましょう。
「順番は譲り合って決めてね」
こうして、譲ることの価値を意識させることで
「どうぞ」
「僕あとでいいよ」
と、ちゃんと譲り合うことができるようになっていきますよ。
こういう時は
「その一言嬉しいなぁ あなたのおかげでまた気持ちよく みんなが過ごせるよ」
といった具合に、すかさず価値付けしてあげてくださいね♪
まとめ
自分が一番!となってしまうのは、 「譲ることの価値観が育っていない」 というのが大きいです。
かと言って、パッとできることではありません。
特に初めのうちはなかなか うまくいかないこともあるでしょう。
丁寧に繰り返し関わる
しかし、大人が諦めず、繰り返し取り組むことで、 段々と子どもが変化してきます。
決してうまくいかなくても、
・頭ごなしに叱ったり
・残念がったり
しないようにしてくださいね。
じっくり時間をかけて、子どもの「譲る心」を育みましょう。
はじめは大変かもしれませんが、結果、大人の楽にも繋がりますよ♪
宿題、定期テスト廃止。固定担任制も撤廃。服装・頭髪検査はおこなわない。
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以上、「順番が守れない、それを許せない子への関わり方」でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!