あなたもやりなさいはNG

今回は、学校や家庭でもよく行われがちな「全員参加」方式についてのお話です。

 

突然ですが、あなたもしくは、学校の先生は子どもに対してこんな関わりをしていませんか?

学校では
・「全員〇〇したら宿題なし」
・「この授業は全員発表しよう」
家庭では
・「弟がやっているからあなたもやりなさい」
・「あの家の子はやってるんだから」
こういった関わりで、子どもの背中を押し、成長を期待していませんか?
先生やパパ・ママの願いは非常にわかります。
動けない子の成長を願ってやっているのですよね。
しかし、実は逆効果なんです!
今回は
・なぜ逆効果なのか?
・おすすめの関わり方
についてお届けします。
↓YouTubeでも詳しく解説しています!
聞いて情報を得たい方はぜひ♪

先生方、パパ・ママにも 是非知っておいていただきたい内容です。
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・子どもがイライラする

・心に響く声かけを知りたい

・前向きに取り組ませたい

・忙しくてつい子どもに当たってしまう

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「全員参加!」「あなたもやりなさい!」がNGなワケ

べき理論

先生やパパ・ママは日々子どもをいかに前向きに、 そして効率よく成長させたらいいかを考えていることと思います。

例えばこのような子
・みんなと同じことをやらない子
・引っ込み思案の子
・やればできるのにやろうとしない子

 

手っ取り早い「全員参加」方式

そんなときに手っ取り早く取り組めるのが この「全員参加」方式ですね!

 

例えばこのような言葉。

・「みんなやっているからあなたもやりなさい」
・「一人だけズルは許さない」
・「やればできるからやりなさい」

私も使っていました。。。

 

「全員参加」方式を使う理由とは?

・やらない子の背中を押すため

・みんなで達成感を味わうため

・継続することで習慣化させたい

 

大人の願いや想いは非常によくわかりますが、これが逆効果なんです。

 

学校は全児童・生徒のため

笑顔の子ども達

正直、「全員参加」方式を使えば、できるようになる子もいます。

効果が無いかと言ったらあるでしょう。

 

しかし、学校は全児童・生徒のためにあります。

 

・辛い子が多少増えても

できる子が増えるならOK

なんてことは絶対にあってはなりません。

 

どんな子どもであろうと、

・全員を救う

・全員を伸ばす

そんな場でなくてはなりません。

 

このような子は生んではいけない

一人たりとも

・辛くなって力が発揮できなくなる
・トラウマを抱える
・人が信用できなくなる
・最悪、学校や園にも行けなくなる

 

そんな子は絶対に生んではいけません。

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なぜ「全員参加」方式は辛い子を生むのか?

発表嫌いの子

全員発表を例に説明します。

全員発表とは、1時間の授業や1日の中で「全員が発表する」というルールです。

 

発表について、子ども達の思い

子どもたちは発表において このような分類がされるでしょう。

①「余裕」→ いつも当たり前のように発表している子
②「まあやろうかな」→ 普段、積極的ではないけど、さほど苦でもない
③「絶対無理!」→ 宿題なしのご褒美があったとしても、拒否したい!という子

この③の子にとっては発表は辛いだけですよね。

 

誰が「できていないか?」が明白

「全員発表」では特に、

・誰ができたか?

・誰ができてないか?

が明白です。

 

できた子からできていない子に対して、「早くやれ」という視線が向けられることもあります。

できない子にとっては地獄

発表嫌いの子

 

どうしてもできなくて、

・「後一人なのに」

・「あの子のせいで宿題なしが消えた」

なんてなったときは地獄ですよね。

 

これでは、発表する子を生むどころか、「発表嫌い・学校嫌い」の子を生むことにも繋がります。

中には、子どもの頃の経験が心の傷となり、大人になっても残っている方もいます。

 

クラスとしても得がない

辛い思いの子を生む「全員〇〇」は クラス単位で考えても得がありません。

クラスの雰囲気は良くなりませんね。

つまり、その子の成長だけでなく、学級経営的にも良くない結果が予見できる訳です。

 

学校は一人も脱落者を生まない!

学校は一人も脱落者を生むようなことはあってはなりません。

・多くの子が納得していればOK

・少数の子が辛くなるのは仕方ない

という感覚では、いつまで経っても全員が気持ちよく過ごせる環境とはなりませんね。

 

「全員参加」で子どもに感じさせたいこと

発表嫌いの子

発表1つにしても、

・その子にとって、なぜ発表は苦痛なのか?
・どういう方法なら「やってみよう」と思えるのか?
そもそも苦手だとしても、
・先生や周りが「それでいいんだよ」と受け入れているか?

など、その子の思いに寄り添うようにしてあげると、どの子も居心地のいい空間となりますね。

 

やる気が最大限出る確率

心理学者、リチャード・ハックマンはこう言っています。

「やる気が最大限出るのは、 五分五分の確率で『できる』と思えるとき」 です。

 

つまり、越えられるか越えられないか、微妙なラインくらいが一番頑張れるのです。

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「全員参加」方式が=悪ではない

全てが悪いというわけではありません。

「みんな〇〇しよう」というのを提案するのであれば、

どの子も、

・「これならやってみようかな」
・「失敗しても大丈夫」
・「いざとなったらやらない選択肢もあり」

と、その子だけでなく、周りも感じられるような環境にしたいですね。

 

「色々あったけどやって良かったな」と 「全員が」思えるのならいいですね。

 

まとめ

発表嫌いの子

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子どもの背中を押し、成長を期待しているが故に行う 「全員参加」方式は、必ずしも先生や親の思惑通りの効果をもたらす訳ではありません。

表面上、普通に参加していても心で泣いていることもあります。

 

できるように仕向けたのに、できなかったことが、できるようになるどころか、それが嫌いに、学校すら嫌いにさせてしまう場合もあります。

 

子どもに寄り添う

一人ひとりの「できない」にもしっかりと寄り添い、

・なぜ、それができないのか
・どうしたら「やってみよう」と思えるのか
・どうしたら、その子にとって居心地のいい空間なのか

をしっかり考え、環境づくりをしてあげましょう。

これこそ最も重要な学級経営、家庭教育だと思います。

 

学校だけでなく、ご家庭でも

・兄弟がやっているから
・他の子もやっているんだから

 

などと言って無理やりやらせないようにしましょう。

その子の気持ちや尊厳を大切にしてあげてくださいね。

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