子どもへの声かけ

「子どもを褒めたいけど、ついイライラして叱ってしまう。」

「どんな言葉で褒めたら良いか分からない。」

とお悩みではないでしょうか?

 

私はたくさんの子どもと学校で関わってきましたが、褒めた方がいいと思っていても、つい自分に余裕が無くて叱り付けていました。

 

そこで今回は、いつでも簡単に使える【子どもが伸びる、やる気になる声かけ(言葉かけ)】をお届けします。

実際に私は日々この言葉かけを使っていますが、子どもはとても心も学力も成長するようになりました。

そして、私自身もイライラしなくなりました♪

 

家でも学校でも園でも使えます。

ぜひ最後までご一読ください。

今回は「あいうえお」から始まる5つの言葉かけです。
「かきくけこ」以降の言葉かけの記事は現在作成中です。
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子どもが伸びる!やる気になる!声かけ「あいうえお」

前向きな子ども

ただ声かけ(言葉かけ)をお伝えするだけではなく、【なぜ効果があるのか】を本質的にご説明したいと思います。

 

もしよろしければ、説明文もご覧ください。

本質的なことを理解することで、様々な場面で柔軟に子どもと関われるようになります♪

 

あ:「ありがとう」

大人の声かけ

目的:子どもが「必要とされている」と感じる。

 

「褒めるのは良いこと」という言葉をよく聞きます。

しかし、褒めると言っても伝え方次第で効果は大きく変わってきます。

 

せっかく褒めるなら効果的な言葉を付け加えてあげてください。

効果的な言葉は他にもありますが、「ありがとう」はいつでもどの子にも使えます。

オススメです。

 

なぜ「ありがとう」なのか?

人は「自分の行いが人に良い影響を与えている」と感じることで前向きになれます。

そのための言葉として「ありがとう」はとても効果的です。

 

こう言った流れで子どもは大人を信頼します

1:大人「◯◯してくれてありがとう」
2:子ども「自分のしたことで喜んでもらえた。次も頑張ろう」
3:さらに褒める場面が増える。
  大人「いつもありがとう」
ポイントは、
・その子は具体的に何をどう取り組めたのか
・結果、大人がどう感じたのか
を伝えてあげると良いです。

 

「ありがとう」を伝える具体例

「ありがとう」という言葉を使って、具体的な褒め方の例を2つお伝えします。

いつでも使える言葉なので、ぜひ使ってみてください。

効果が弱い△ と 効果大の◎ の例を参考にしてください。

例1
効果△「いつも弟の面倒見てくれるね」 
効果◎「いつも弟の面倒見てくれるね。お母さんの代わりになってくれてありがとう。
例2
効果△「掃除がんばったね」
効果◎「わざわざゴミ箱を動かしてほこりを取ってくれたの?教室がとってもきれいになったよ。ありがとう。

もう一度お伝えしますが、ポイントは『自分の行いが相手に良い影響を与えている』と感じさせることです。

そうすることで、自己有用感が高まります。

 

要は、子どもは「自分が必要な存在」と感じ、その場にいることに価値を感じるので、様々なことに前向きに取り組むきっかけとなります。

これが次の行動への原動力となります。

 

い:「嫌ならいいよ」

笑顔の子ども

目的:自分の気持ちを大人に伝える。

 

対象は、何かの取り組みに対し、「やりたくない!」とイライラしたり、泣いたりして表現する子です。

 

子どもはいつだって「頑張りたい」と思っている

まず初めに押さえたいことがあります。

それは、子どもは

「できることなら頑張りたい」

「みんなと一緒に取り組みたい」

と、いつも思っていることです。

 

頑張れないのには理由がある

それでも

・頑張れない

・やりたくない

のには理由があります。

 

そういう子に対して、大人が強制的に

「やりなさい」

「みんなもやっているんだから」

と無理にやらせると子どもはどう感じるでしょうか?

 

子どもは「自分の思いをわかってくれない」と感じます。

 

最終的な子どもの表れ

本当にやりたくない子は、普通に嫌と言っても大人は聞いてくれないと感じると、最終的には別の表現をします。

・キレる
・物に当たる
・泣く
・逃げる

ここでなんとか取り組ませとしても、気持ちが前向きでないので効果的な積み上げにはなりません。

とすれば、子どもには「嫌なら言ってね」と伝えてあげるほうが、お互いメリットが大きいです。

 

この言葉かけで得られる【大人のメリット】

・何が嫌かがわかれば、的確なサポートをすることができる

・子どもが落ち着く分イライラしない

 

【子どものメリット】

・この先、別の場面でも自分の思いを落ち着いて伝えられる

・思いに寄り添ってくれる大人を信頼する

・やりたくない理由をサポートしてもらうことで「やってみよう」と思うようになる

 

「嫌ならいいよ」で起こる好循環

①:大人「嫌なら言ってね」
②:子ども「嫌だよ。やりたくないよ。」
③:大人「分かったよ。」
④:大人がやれない理由をサポート
⑤:子「やってみようかな」

※何度もこの関わりを繰り返すことで、子どもは落ち着いて「嫌」と言えるようになります。

 

「できた」が子どもを成長させる

大人からすると勇気のいる言葉かけです。

しかし、お互いにとって大きなメリットがあります。

 

できない理由をサポートすることで、子どもの「できた」が増えます。

それが子どもの自己肯定感を高めていき、様々な場面で前向きに取り組めるようになりますよ♪

う:「嬉しいな」

笑顔の親子

目的:子どもが「必要とされている」と感じる。

 

「ありがとう」のように、いつでも簡単に使えるのでぜひ意識して伝えてあげてください。

・「あなたがした行動で私は嬉しい気持ちになったよ」
・「あなたの行動には価値があるよ」

という気持ちを伝えてあげることで、子どもの承認欲求が満たされます。

 

そして子どもは「自分は必要な存在」と感じます。

結果、その場にいることに価値を感じるので、様々な場面で前向きに取り組むきっかけとなります。

 

声かけの例

声かけの例を3つ挙げます。

ご自身の声かけのヒントにしてみてください。

 

どういうところで嬉しくなったのかを、具体的に伝えると効果的です♪

 

例①
「小さい子に優しくしてくれたね」←具体
「こんなに優しいお姉さんが居てくれると、ママまで嬉しくなるよ
例②(授業中)
「いつも手をあげてくれるね」←具体
「やる気が伝わってきて、先生は教えていて嬉しい気持ちになるよ
例③
「いつも元気でいてくれてありがとう」←具体
「それだけでパパは嬉しいよ

 

自己有用感が高まる

気持ちを伝えるポイントは、

・あなたの存在・行動には価値がある

・具体的にどこに価値があるのか

です。

 

そうすることで子どもは人に必要とされる気持ち(自己有用感)が高まり、いつも以上に前向きに行動してくれるようになりますよ♪

 

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え:「選んで良いよ」

笑顔の親子

目的:子どもに心のゆとりを持たせる。

 

脳は『自分で選択できない状況』を嫌う

まず初めにお伝えしたいことは、人間の脳は『自分で選択できない状況』をなによりも嫌うということです。

これは、『自分のことは自分で考え取り組みたい』という欲求があるからです。

 

あなたは、日々やるべきことに追われながらも、様々なことを自分で考え行動していると思います。

その中で、

・家族に「ああしろ」、「これは間違っている」

・上司に「これはこう考えるべきだ」

と注意されたり、行動を制限され続けたりするとどうでしょうか?

それが日々続くとどう感じるでしょうか?

 

もう一度お伝えしますが、人は「自分で考え自分で行動したい」という欲求があります。

それは、子どもだって同じです。

では、子どもに置き換えて考えます。

 

子どもが日々制限されがちなこと

子どもの環境によって違うので、ご自身でも一度考えてみてください。

例をあげます。

学校では
・授業 → 受ける教科、時間、座り方、話し方、全員が発表するルール
・余暇の過ごし方 → 次の授業の準備、遊び方
・身なり → 服装、髪型
・その他 → あいさつ、運動場の使い方、物の管理方法、コロナ対策
家では
・学習 → 宿題、習い事
・時間 → ゲーム、就寝・起床
・お手伝い
・休日の過ごし方 → 家族の都合に合わせる

子ども達は数々の規則やカリキュラム等、制限された中で日々生活をしています。

 

さらに大人からは「こう考えるべきだ」と言った考え方について注意されることもあります。

大人によって考え方が全く違うことだってあります。

 

もちろん一つ一つは意味のあるものです。

ただ単に「これを止めれば良い」というわけではありません。

 

選択の自由を与える

ここで大切なことは、このような生活の中でも子どもに【今よりも選択の自由を与える】ということです。

 

ここでのポイントは、子どもなりに忙しい生活を送っている中でも、どこかのポイントで

「選んで良いよ」
「どっちにする?」
「どうしたいの?」

と本人の思いにある程度自由度を持たせてあげるということです。

そうしてあげるだけで、子どもは心が楽になり、気持ちよく行動できるようになります。

 

具体的な関わり方

具体的な例をいくつかお届けします。

これらをヒントに、あなた自身と子どもに合った関わりを考えてみてください。

 

・その子が「やりたい」「やりたくない」と言えば、それは尊重して受け入れよう。
・イヤイヤでやるお手伝いは無しにしよう。いくつかのお手伝いを提示して、前向きに取り組めるものを子どもが選択できるようにしよう。
・イライラしている子に対しては、まず「どうしたいのか?」を確認して、その子の思いを受け入れよう。
・取り組む時間を決めつけずに、「何分は欲しい?」と聞いてみよう。

 

生活の中で少しでも【選択の自由】を

一つ一つの行動に納得し、前向きに行動しようと思うかどうかは、子ども自身が決めることです。

ぜひ、ほんのちょっとしたことでも良いので、日々選択させてあげると良いですよ♪

 

お:「おかげで」

前向きな子どもたち

目的:子どもが「必要とされている」と感じる。

 

これもいつでも簡単に使えるので、ぜひ意識して伝えてあげてください。

 

「あなたの行動・存在には価値があるよ」という気持ちを伝えてあげることで、子どもの承認欲求が満たされます。

 

声かけの例

どこでどう感じたのかを具体的に伝えると効果的です。

 

例①
「荷物を運んでくれてありがとう。」(←具体)
おかげでママはゆっくりできたよ。」
例②
「朝から元気なあいさつだね。」(←具体)
おかげで先生まで元気が出たよ。」
例③
「いつも友達に優しくしてくれるね。」(←具体)
「あなたのおかげで友達が気持ちよく過ごせているんだよ。」

 

声かけのポイント

【自分の行いが人に良い影響を与えている】と感じさせることです。

 

子どもは「自分が必要とされている」と感じると、様々な場面で前向きに取り組めるようになりますよ♪

 

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まとめ

協力する子ども

・「ありがとう」
・「嫌ならいいよ」
・「嬉しいな」
・「選んでいいよ」
・「おかげで」

「ありがとう」「嬉しいな」「おかげで」は承認欲求を満たしてあげる言葉です。

せっかく褒めるなら、これらの言葉を意識して付け加えてあげると効果的です。

 

一度にそれぞれの言葉を組み合わせても◎

「いつも帰ったら自分で体操服を洗濯機に入れてくれてありがとうおかげでママは前より楽になったよ。こうして自分で行動してくれると嬉しいな。」

 

普通に「できたね」で終わらせてたらもったいないですよね♪

ぜひ色んなところで使ってみてくださいね。

 

今回のおすすめ関連記事はコチラ
「ありがとう」「嬉しいな」「おかげで」について詳しく解説↓
「嫌ならいいよ」について詳しく解説↓
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