「そんなにすぐキレなくても。。」と感じるような子は周りにいるかもしれません。
他にも『すぐにふさぎ込む』『すぐに泣く』という風に、「何もそこまで」と感じるような子がいるかもしれません。
今回はそのような子の心の中についての話です。
・その結果、子どもの心が満たされ、キレる数が減っていく
目次(タップでジャンプ)
子どもがなかなか落ち着かないのはなぜ?
なかなか落ち着かないのには理由があります。
よくある落ち着かせ方
落ち着かせ方次第で、子どもはその後にすぐキレるかどうかが変わってきます。
あなたはイライラしている子を落ち着かせる場合、どうやって対応しますか?
・その子が楽しめることをする
・美味しいものを与える
・クールダウンさせる
などでしょうか。
これらのことで得られるメリットは
・嬉しい気持ちになる
・嫌なことから忘れられる
などが考えられます。
しかし、これでは根本的な解決にはなりません。
こんな子いませんか?
あなたの周りにはいるでしょうか?
・少し前まで気分が良かったのに、突然キレたり大泣きしたりする
・キレた後に、楽しいことをして落ち着いたかと思ったら、再びキレる
それはなぜか。
心の中のモヤモヤしたものが根本的に解決されていないからです。
あなたはこのような経験はないでしょうか?
例えば失恋したり、上司に叱られたりして、とても辛くなったとします。
その時に、美味しいものを食べたり、楽しいことをしたりして、その時は気晴らしをしたとしても、それは解決したことになるでしょうか?
気晴らしの後に、好きな人のことを思い出したり、上司の顔を見てムカムカしたりして、結局また辛くなってしまうなんてこともあるでしょう。
それは、根本的に解決しておらず、結局は心の中で消化不良になってモヤモヤしたままだからです。
子どもも同じです
子どもだってもちろん同じ人間です。
ケーキを与えても、楽しく遊んでも、心の奥でモヤモヤは溜まったままです。
もちろん時間と共に少しずつモヤモヤしたものは小さくなっていくことはあります。
しかし、なんでもかんでも、そんなに簡単にはいきません。
よく学校などで「頭を冷やしてくる」という意味合いで「クールダウンしてきなさい」と伝えますが、それはイライラがマックスから少し時間と共にマシになるだけです。
その子の辛かった経験はなんら解決していません。
「寝るのが遅い」「ゲームをやりすぎる」「お手伝いをしない」「散らかしっぱなし」「ウソをつく」……
親は子どものコーチというけれど、親として実際にどう対応したらよいかわからない場面も多いもの。
ベストセラー『子どもの心のコーチング』の著者が、日常の子育てのよくある悩みに具体的で温かいアドバイスを贈ります。
たっぷり愛してしっかりまかせ、子どもの「生きる力」を育てましょう。
イライラする子どもへの対処法+原因【これで落ち着く】
具体的に説明していきます。
すぐにキレる子の心の中
毎回解決されずにモヤモヤが溜まっている子の心の中は、こんな感じです。
様々なモヤモヤが解決されずに溜まっている状態です。
その子によって、モヤモヤの内容は違いますが、イライラを受け止められる器がギリギリなのです。
たとえ「ジャンケンに負ける」と言った、普通のことであっても受け止めきれずにキレてしまいます。
ギリギリでも表面上は普通の顔をしているなんてことはよくあります。
すぐにキレる子というのは、そこで何か一つ辛いことが起こったら、器が受け止めきれずにキレてしまっているのです。
それが子どもによっては、キレるではなく、『ふさぎ込んだり、泣いたり、物に当たったり』するのです。
子どもによっては、3年前に友達と喧嘩をしたことをずっと引きずっているような子もいました。ずっとモヤモヤが溜まりっぱなしで可哀想ですね。。
イライラする子どもへの具体的な関わり方
良い関わり方の流れ
何か今イライラしてそう、もしくは普段からすぐにキレる子に対しての関わり方です。
※イライラしてなさそうでも
大人「何か最近辛いことある?なんでも聞くよ。」
・「理解してくれた」という安心が生まれる。
・大人の分かりやすくまとめた言葉を聞き、心の中が整理される。
たとえ解決できないような内容であったとしても、最後まで聞いてあげるだけで随分とモヤモヤは減ることがあります。
そして、①から④のサイクルが毎回繰り返されることで、その子との信頼関係が深まっていきます。
話を聞いてあげたり、解決してあげたりして、根本的なモヤモヤが少しでも減ることで、イライラの器に余裕ができます。
そして、他の取り組みで辛いことがあっても受け止めることができます。
NGな関わり方
キレている子に対して、すべて逆効果な関わり方です。
×「ゲーム禁止」などと罰を与えてやめさせる
×クールダウンさせて、そのまま根本的な解決をしない
なんとか大人がそのイライラを押さえ付けて制止しても、表面上静かにするだけで、なんら解決はしません。
そして、そういう大人の前ではなんとか我慢しますが、他の大人の前では全く通用しません。
また、そのような対応をしていても信頼関係は築けません。
クールダウンをするなら、落ち着いてそれなりに会話ができるようになったら、
・話を聞いてあげたり
・根本的な解決をしてあげたり
しましょう。
まとめ
・普段から子どものモヤモヤを聞いてあげたり、解決してあげたりする
・信頼関係を深め、その子の辛い気持ちを言いやすい関係にしていく
すぐにキレるのにも必ず理由があります。
ぜひ、子どもがどういう心の状態かを探るためにも、普段から積極的に「何か困っていることはない?」と気にかけてあげるといいですよ♪
「寝るのが遅い」「ゲームをやりすぎる」「お手伝いをしない」「散らかしっぱなし」「ウソをつく」……
親は子どものコーチというけれど、親として実際にどう対応したらよいかわからない場面も多いもの。
ベストセラー『子どもの心のコーチング』の著者が、日常の子育てのよくある悩みに具体的で温かいアドバイスを贈ります。
たっぷり愛してしっかりまかせ、子どもの「生きる力」を育てましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。