なかなか子どもの、『自己肯定感』や『やる気』が高まらないとお困りの方も多いかと思います。
私も以前は子どもに対して、「こうなって欲しい」「これくらいはやって欲しい」と期待はしつつも思うように伸びてくれず、もどかしい思いをしていました。
そこで今回は「無理なく、『自己肯定感』や『やる気』を高めるスモールステップの良さと具体的なやり方」をについてご紹介します。
・小さな「できた」の積み重ねで、結果的に子どもの伸びは大きいものとなった
・大人は関わり方が楽になった
と、とても効果を実感しております。
家でも学校でもどんどん取り入れてください♪
目次(タップでジャンプ)
スモールステップ法の具体的な使い方とメリット【大人も得する】
スモールステップの方法を取り入れた具体的な関わりについて、下記の動画でも解説しております!
スモールステップ法とは?
スモールステップ法とは、子どもに高い目標を求めず、まずは小さなステップで少しずつ目の前の取り組みをこなしていく方法です。
スモールステップの『子どものメリット』
子どもにとって「これならできそう」「やってみるか」と思えるものを大人が提供することで、
・結果「できた」と感じられること
が、メリットです。
こう感じることで、やる気だけでなく、自己肯定感もアップします。
また、自己肯定感がアップすることで、
・「失敗したけど、また次も頑張ればいいや」
と感じられるようになります。
自己肯定感について、詳しくはコチラをご覧ください↓
スモールステップの『大人のメリット』
提供する課題のレベルが高くないので、
・子どもの「できた」や『前向きな姿勢』が増えるので、褒めやすい
・注意する回数が減る
・結果、ストレスが溜まらない
子どもだけでなく、大人にとっても大変有効な方法です。
求めているレベルに達していないと大人だってイライラする
私もそうでしたが、「せめてこれくらいはやってくれないと」と大人の価値観で決めつけて、それに到達していない子にイライラしていました。
しかし、先ほどの『大人のメリット』のように、イライラが減り、逆に褒めることが増えると、大人だけでなく子どもにとっても大きなメリットとなります。
これは良い流れですね♪
なかなか思うように育ってくれないと、「私の教え方や育て方が悪いかも」と感じる人も少なくありません。
私は実際にそうでした。
思い返すと以前は、イライラしたり落ち込んだりして、自分自身の自己肯定感が下がっていたのだと思います。
スモールステップを実践する上でのポイント
良い流れと押さえておくべきポイントです。
スモールステップ法の良い流れ
スモールステップは、このような流れで進んでいきます。
③子どものできたことや、頑張りを認める
④子どもが「次も頑張ってみよう」と思える
スモールステップ法のポイント①
実践する前に、押さえておきたいポイントです。
ポイントは、やらされるのではなく子どもが、
・「やってみよう」と納得して行動し
・その結果「できた」と感じる
ことです。
スモールステップ法のポイント②
結果だけでなく過程も価値づけると効果が大きいです。
価値づけられるものは、
・「全問正解だった」
・「逆上がりができた」
と言った、結果として「できた」ものだけではありません。
・「挑戦できた」
・「諦めずに続けられた」
と言った、過程での姿勢も価値づけてあげると効果的です。
そうすることで、例えできなかったとしても、子どもは自分の行動に価値を感じることができます。
本書では、コーチングの技術を応用して、子どもの内なる能力を引き出し、子どもが自分で考え、答えを出せる子育て法が紹介されています。
『子どもとの関わり方』がとても分かりやすく書かれていて参考になります。 この本を読んでから、私のクラスの子は見違えるように落ち着きました。 どの保護者、先生方にも読んでいただきたいです。
自己肯定感とやる気アップ!スモールステップの具体的なやり方
6つの具体的な『関わり方』と、子どもの取り組みに対する『価値づけ方』をご紹介します。
①手伝う
片付けを例にすると、
「いくつくらいなら自分でできそう?」
「部屋が綺麗になって嬉しいな。ありがとね。」
②少なくする
学習プリントを例にすると、
子ども「えっ、こんなにできるかな。嫌だな。」→「またできなかった」→自信を無くす
よく私は、1枚の計算プリントを『半分』や『4分の1』ほどに分割して渡していました。
結果的に、始めに渡そうとしていた量よりも沢山やってしまうなんてこともよくあります。
③簡単にする
・漢字をなぞり書きにする
・テストの前に考え方、解き方を伝える
子どもが「これならできそう」と思えるレベルにしてあげると良いです。
④レベルの低いところから取り組む
これは一番オーソドックスなやり方です。
始めは目標としている取り組みはやらずに、目標の前段階の取り組みから行います。
縄跳びを例にすると、
②一人で前跳び
③、④、と徐々に目標に近づけていきます。
⑤横で寄り添う
横に一緒に居てあげるだけでも効果があります。
特に自信のない子は、信頼している大人が近くにいるだけで安心します。
・「分からなければいつでも聞ける」
・「自信のない気持ちに寄り添ってもらえる」
という安心感を持ってもらうためにも、普段からの関わり合いは大切です。
また同時に、本人が「ここからは自分でできそう」と思えるまで一緒に行うのも有効です。
「難しい!」「分からない!」と、苦手意識のある計算問題を取り組むとすると、
「難しいっていう気持ちを伝えてくれてありがとうね。また次も伝えてくれたら、教えるからね。」
※押さえておきたい※
まずはその子が目の前の取り組みに対して、何を感じているかが分からないと、私たち大人も有効な関わりができません。
子どもが『自分の気持ちを相手に伝えること』と、大人が『それを受け入れてあげる関わり』はとても大切です。
ですので、気持ちを伝えてくれたときは、しっかりと価値づけることが大切です。
⑥時間を短くする・終わりをハッキリさせる
ドリルを例にすると、
「2ページでおしまいだよ」
「時間になってもまだやっていたね。やる気が伝わってきてママも気分がいいよ」
価値づけ方のポイント
その子の行いが『他の人に良い影響を与えている』ことを伝えると効果的です。
「自分の行動は他の人にとっても価値のあることなんだ」と感じると、やる気がアップします。
詳しくはコチラ↓
スモールステップの効果をさらに高めるために必要なこと
せっかく実践するなら、できるだけ効果を高めたいですね。
普段から『どういったことに価値があるか』を伝える
はじめの方にお伝えした通り、価値づけるのは結果だけではありません。
過程での頑張りも価値づけることが大切です。
しかし、どうしても子どもは、
・「できた」→ 満足
・「できなかった」→ 不満足
と決めてしまいがちです。
そうならないためにも、『結果』も大切ですが、『取り組む過程の姿勢』も大切であることを普段から伝えてあげる必要があります。
なかなか子どもだけでは、
・「できなかったけど集中したのは良かった」
・「昨日よりもたくさんの量ができた」
・「難しかったけど、挑戦できた」
という感覚を養うことはできません。
自己肯定感が低い子なら尚更です。
普段から大人が、
「前よりもたくさんの量をやっていて嬉しくなったよ」
と取り組みの姿勢に対して価値づけてあげると良いです。
取り組む前も『どういったことに価値があるか』を伝える
取り組み前に、
・「頑張って取り組もうとする姿だけでも先生は嬉しいよ」
と、先手を打ってあげると良いです。
例え最後までできなくても、取り組めた姿勢に価値を感じます。
自己肯定感を上げるも、下げるも大人の関わりで変わってきます。
全ての子が、大人が提供した課題に最後まで取り組めるわけではありません。
子どもの『心の逃げ道』を作ってあげることにも繋がります♪
まとめ
ポイントは、
・結果だけでなく、過程もしっかりと価値づける
ことです。
スモールステップは名前の通り、少しずつ成長していくものです。
大人が、大切な子どもにたくさんのことを期待するは当然のことです。
その分、子どもがなかなか理想のレベルまで達しないことに、もどかしさを感じることだと思います。
しかし、前向きに取り組み、「できた」を繰り返していけば、いずれ大人の理想のレベルまで達してくれるようになりますよ♪
スモールステップの方法を取り入れた具体的な関わりについて、下記の動画でも解説しております!
本書では、コーチングの技術を応用して、子どもの内なる能力を引き出し、子どもが自分で考え、答えを出せる子育て法が紹介されています。
『子どもとの関わり方』がとても分かりやすく書かれていて参考になります。 この本を読んでから、私のクラスの子は見違えるように落ち着きました。 どの保護者、先生方にも読んでいただきたいです。