自己肯定感の低い子

今回は、前向きになれない子どもに対して大人がついつい言いがちな、『自己肯定感を下げてしまう危険な言葉かけ』を5つお伝えします。

 

大人が期待を込めて軽い気持ちでついつい言ってしまうことってあると思います。

実はそれが子どもにとっては辛く、結果的に自己肯定感が下がってしまうという負のループに陥ることがあります。しかも大人はそれに気づかないことも。

実際に私がそうでしたが、今回の関わり方を続けることで、見違えて子どもの自己肯定感が高まっていくのを実感しました。

 

「上手く関われていないなあ」と感じておられる方は、良い流れになるきっかけにしてください♪

本記事のメリット
・『危険な言葉かけ』が子どもにどういった悪影響を与えるかを知ることができる
・逆に良い関わり方を知ることで、自己肯定感アップへと繋げることができる
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子どもの自己肯定感が低下する5つの声かけ+高め方

前向きになれない子どもに対し、それでもやらせたくて期待を込めて言ってしまう言葉です。

①「大丈夫だからやってみよう」

  子どもの気持ち「大丈夫じゃないからやる気になれないのに。。」

 

②「やったほうが良いよ。得だよ。」

  子どもの気持ち「良いとか得とか言われても、やりたくないものはやりたくないんだよ。。」

 

③「そんな簡単なこと」

  子どもの気持ち「私には難しいのに。。」

 

④「他の子はみんなやってるのに」

  子どもの気持ち「みんながやってても僕はできないんだよ。。」

 

⑤「またそうやって嫌がる」

  子どもの気持ち「いつも僕の気持ちを分かってくれない。。」

 

やれそうならやります

ゲームだってスポーツだって勉強だってなんだって、自分から進んでやることはどの子にも当然あります。

同じように、目の前の取り組みだって「やれそう」と思えるならやっています。

それでもできないのには、できない理由がその子なりにあるのです。

 

子どもはいつだって「頑張りたい」と思っている

・「◯◯くんと一緒に頑張りたい」

・「頑張って認められたい」

と感じていると同時に、

・「自分の思いを尊重してほしい」

と心から思っています。

 

その気持ちを理解しようとせずに、大人の軽い気持ちで伝えた言葉を子どもはどう感じるでしょうか?

期待が込められていようが、背中を押すつもりであろうが、子どもがそれを「辛い」と感じるのであればそれは危険な言葉です。

 

では、つい言ってしまいがちな言葉をかけることで、どういう流れになるのでしょうか。

私はこの本で自己肯定感を学びました
テストの点で測れない「非認知能力」=「考える力」「やり抜く力」「折れない心」の土台は、親が子どもの話を聞くことから作られる! 時代が変わっても、子どもの脳を傷つけないで「あと伸びする子」に育てるためのノウハウを、著者が接してきた実例とともに紹介しています。子どもへの接し方に悩むすべての大人必携の書。

 

自己肯定感が『低下する流れ』と『高くなる流れ』

自己肯定感の高い子ども

具体的に説明します。

自己肯定感が『低下する流れ』(例:ドッジボール)

 

①子どもの気持ちを聞かずに大人の思いを押し付ける

 大人「みんなもやっているんだから入りなさい」

②子どもが自分の思いを言えなくなる

 子(本当はやりたくないのにいつも無理やりやらせようとする)

③子どもの困り感が分からず、大人はサポートできない

 子(辛くて助けてほしいのに。。)

④他の場面でも『とりあえず』やらせようとする

 大人「ほらほら、大丈夫だからやってみなさい。応援してるよ」

 子(応援されたって辛いものは辛いんだよ。。)

⑤辛い気持ちが重なっていき、自己肯定感がどんどん下がっていく

 子「僕は何をやっても上手くできないんだ」


自己肯定感が『高くなる流れ』

続いては良い流れです。

①子どもの気持ちを受け入れる

 大人「どうしたの?やりたくないの?無理にやらせたりしないから教えてくれる?」

 子「みんなとやりたいけど、やるのが不安だよ。」

 大人「やりたいけど不安なんだね。どうする?見てるだけにする?」

 子「受け入れてもらえてよかった。この人は信頼できそうだ。」

②子どもは自分の気持ち(困り感)が大人に言いやすくなる

 子「この間ボールを当てられてしまって辛かったんだ。やるのが不安なんだ。」

③大人が困り感をサポートする

 大人「どういったことが不安なの?」

  子「みんなとやりたいけど、ボールに当てられたくないよ。」

 大人「そっか。それは辛かったね。だったらやらずに見ておくでも良いよ。外野専門でも良かったらやってみる?」

 子「外野専門でも最後までみんなとできて良かった」

④できない理由が減っていき、やってみたい気持ちに近づいていく

 子「困ったときはまた僕の気持ちを聞いてもらえば大丈夫」「やれることはやろう」

⑤その子なりにできることをやっていき自己肯定感が上がっていく

 

どのような取り組みでも同じ

あくまでもドッジボールを例にしましたが、どのような取り組みでも気持ちを受け入れて、代替案を提案することはできます。

・宿題が辛い→宿題にヒントを出してあげる
・片付けが嫌い→一緒に取り組む

 

代替案を提案しても、やりたくないことはある

親子

それでもやりたくないことは沢山あると思います。

ポイントはあくまでも『子どもの思いに寄り添う』です。

代替案を提示してなんとかやらせることではありません。

 

あの手この手で無理にやらせない

なんとかやってみたいけど、やれない理由があるなら代替案を提示するのはありです。

しかし、大人があの手この手で無理にやらせようとしたら、子どもは「なんとかして僕をやらせようとしているな」とすぐに感じ取ることができます。

そうなると、嫌々やることになります。

 

もしくは、なんとかやらないように『泣く、逃げる、キレる、ふさぎ込む』などと言った行動に出るでしょう。

「やらなくていいよ」と伝えてあげる

「これは提案したってやらなさそうだな」と思えば、無理に提案しなくていいです。

本当にやりたくないのであれば、一言、「やらなくていいよ」と言ってあげればいいです。

 

それで大丈夫。

「大人に受け入れてもらった」という経験が、大人を信頼し、自分の思いをまた次も伝えることができる。という良い流れになります。

ずっと嫌々やらされるよりも何倍も価値のある関わりです。

「やらなくていいよ」は大人にとってもメリット大です。詳しくはコチラ

 

まとめ

・大人の気持ちはグッと我慢
・子どもの気持ちを受け入れてあげる

 

大人の子どもに対する期待や「こうするべき」という思いはもちろん大事です。

ただし、納得して「やってみよう」と思うのは子どもです。

 

大事なことは『子どものその時の気持ちを大切にしてあげる』です。

それが結果的に大人の期待する姿に近づいていきますよ♪

「子どもと上手く関われていないなぁ」と感じられる方、ぜひ試してみてくださいね。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

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